寒冷蕁麻疹を発症した際、多くの人が直感的に「体が冷えたから温めれば治る」と考え、熱いお風呂に入ったりストーブに直接患部をかざしたりしてしまいます。しかし、これは最も危険な誤った対処法です。
冷えた直後に急激な熱を加えると、皮膚の血管が一気に拡張し、蓄積されたヒスタミンの放出速度が加速します。結果として、かゆみが耐え難いレベルまで激化するだけでなく、全身の血液循環が乱れて脳貧血やショック状態を誘発するリスクが高まります。患部の復温は、急激な加熱ではなく、室温を快適に保った部屋で上着を羽織る、ブランケットを掛けるなど「緩やか」に行うことが鉄則です。
また、「肌を掻き壊してしまう」行為も厳禁です。掻痒感に任せて掻きむしると、皮膚のバリア機能が破壊され、二次的な細菌感染や慢性の痒疹へ移行する原因になります。どうしても我慢できない場合は、保冷剤を直接当てるのではなく、常温の水で濡らしたタオルを優しく当てる程度に留めましょう。