デジタル空間やインターネットコミュニティにおいても、「山」という言葉は独自の進化を遂げてきました。古くは同人・オタクカルチャーの黎明期に生まれた「山なし、落ちなし、意味なし」の頭文字を取った略語「やおい」に代表されるように、ストーリー展開における劇的な展開やクライマックスを「山」と呼ぶ用法が浸透しています。
オンラインゲームや対戦型eスポーツの現場では、マッチ終盤の勝敗を分ける決定的な集団戦や拠点の争奪戦を「ここが最大のヤマだ」と表現することが日常茶飯事です。また、配信者の盛り上がりピークを指して「今日の配信のヤマ」と呼ぶなど、古典的な「山場」がカジュアルなネットスラングとして再解釈され、若い世代にも違和感なく受け入れられています。