好奇心旺盛というと、明るく社交的で何でも楽しめるイメージが先行する。しかし実際には、本人たちが抱える悩みも深い。X(旧Twitter)や知恵袋系の投稿を分析すると、以下のような声が繰り返し現れる。
「興味がありすぎて、どれから手をつけていいか分からなくなる」「人に『また新しいこと始めたの?』と呆れられるのが地味につらい」「飽き性だと思われて信用されない」。こうした声に共通するのは、周囲から「落ち着きがない」「継続力がない」と誤解される苦しさだ。本人は決して中途半端にしているつもりはなく、むしろそれぞれの対象に対して一時的に全力投球している。しかし、その熱量が切り替わるスピードが速いため、外から見ると「熱しやすく冷めやすい」という印象を与えてしまう。
また、刺激追求型の特性は、環境によって「好奇心」ではなく「依存」に転じるリスクもはらんでいる。ギャンブルや過度なSNS利用、買い物など、手軽に強い刺激を得られる行動にのめり込みやすい素地があるため、自己調整能力が未熟な若年期には注意が必要だと、臨床心理の専門家は指摘する。好奇心旺盛であることは資産だが、そのエネルギーをどこに投資するかの選択が、人生の質を大きく左右する。