1992年11月、19歳を迎えていたりえは、当時最年少で大関昇進を果たした角界の若きエース・貴花田(後の横綱・貴乃花)との婚約を発表します。角界のプリンスと芸能界のトップ美女による婚約は「世紀のカップル誕生」として列島中を歓喜の渦に巻き込みました。ツーショットで行われた婚約会見では、初々しく幸せに満ちた笑顔を見せ、国民的人気は最高潮に達します。
ところが、わずか2ヶ月後の1993年1月、事態は一転して電撃的な婚約破棄という悲劇的な結末を迎えます。白紙撤回を発表した会見で、りえは気丈に振る舞いながらも苦渋の表情を浮かべていました。
破局の背景には、伝統と格式を重んじる相撲界において「大関・横綱の妻(おかみさん)として芸能活動を完全引退すること」を求める相撲部屋側と、「娘の類いまれな才能をここで終わらせたくない」とするりえママ側の価値観の対立があったとされています。周囲の大人たちの思惑と利害関係が複雑に絡み合った結果、あまりにも若く純粋だった二人の恋は引き裂かれる形となりました。