教育・受験指導の視点から下す客観的な結論として、本書を有効活用できる学習者と、購入を控えるべき学習者の境界線は極めて明快です。
【本書を手にするべき受験生】
- 旧帝大(東大・京大・阪大など)、一橋大、東工大(東京科学大)、早慶、難関大医学部を目指す人
- 公式は知っていて計算もできるが、問題文の条件が少し複雑になると途端に立式できなくなる人
- 「同様に確からしい」や「区別する・しない」の境界線にモヤモヤした疑問を抱えている人
- 河合塾全統記述模試などで数学の偏差値が安定して58以上出ている人
【今すぐ買うのを避けるべき受験生】
- 教科書や基礎問題精講の例題レベルで解法がパッと浮かばない人
- 共通テストの数学で6割未満にとどまっている人
- 公式を当てはめて手っ取り早く解法パターンを暗記したい人(本書の思想と致命的に衝突します)
- 入試本番まであと2ヶ月を切っており、即効性のある点数底上げを求めている人
確率という分野の最大の特徴は、「解法の暗記だけでは部分点すら拾えずゼロ点になるリスクがある反面、本質さえ掴めば試験場で最も確実に満点が狙えるボーナス問題へと化す」点にあります。自分の現在の実力と志望校のレベルを冷静に見極めた上で本書を手に取ることが、最大の費用対効果を生み出す分岐点となります。