ハヴィガーストの発達課題とは?6段階の特徴とエリクソン比較まとめ

ハヴィガーストの発達課題とは?6段階の特徴とエリクソン比較まとめ

ハヴィガーストの発達課題とは?6段階の特徴とエリクソン比較まとめの真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

各時期における具体的な課題を整理したハヴィガースト一覧表まとめは、教育・福祉・医療の各現場で共通言語として用いられています。各段階の名称と年齢目安、そして代表的な課題の全体像を下表に整理しました。

発達段階(時期)年齢の目安代表的な具体的発達課題試験・実務での着眼点乳幼児期0歳〜5・6歳頃歩行、固形物の摂取、発話、排泄の自立、善悪の区別と良心の萌芽身体的基本動作の獲得と、初歩的な社会規範の学習が出題の中心。児童期6歳〜12歳頃(小学生)同世代の仲間との付き合い、読み・書き・計算の基礎技術、良心・道徳・価値観の尺度形成集団遊びを通じた協調性と、基礎学力の習得がキーワード。青年期12歳〜18歳頃(中高生)同世代の男女との成熟した関係、情緒的自立、経済的独立の準備、職業選択と準備親からの自立(第二反抗期・心理的離乳)と将来設計の確立が焦点。壮年期(初期成人期)18歳〜30歳頃配偶者の選択、結婚生活への適応、子育て、家庭の管理、職業生活の開始社会人としての定着と、新たな家族形成に向けた行動課題が該当。中年期(成人中期)30歳〜60歳頃思春期の子どもの育成、市民的・社会的な責任の達成、職業における満足な実績、余暇の充実「次世代の育成」と「自己のキャリア・人生の安定化」の二軸。老年期60歳以降肉体的な強さと健康の衰退への適応、引退と収入減少への適応、配偶者の死への適応「喪失や変化への受容と適応」が頻出ポイント。

児童期の発達課題特徴:社会性と基礎学力の土台づくり

小学校期に相当する児童期の発達課題特徴として特筆すべきは、「身体的スキルの習得」と「仲間関係の構築」が同時に進行する点です。日常の集団遊びに必要なゲームのルールを理解し、同世代の友人たちと協力・競争しながら適切な社会的役割を学びます。さらに、読み書き計算(いわゆる3Rs)といった認知的スキルの確立、良心や道徳的価値観の基準形成など、社会生活を営むための土台が一気に形成されます。

青年期の発達課題:自己同一性の模索と親からの情緒的独立

中等教育の現場で最も重視される青年期の発達課題は、身体の急激な変化に対応しつつ、両親や他の大人たちからの「情緒的自立(心理的離乳)」を達成することです。同世代の男女と新しく成熟した関係を結び、自己の将来を見据えて経済的自立の準備や職業の選択を進めます。社会的な価値体系と調和した倫理観を身につけ、社会の一員としての責任ある行動を模索する時期です。

壮年期発達課題具体例:家庭の立ち上げと社会参加

大学進学や社会人デビューを含む壮年期発達課題具体例では、親元の保護を完全に離れた自立生活の確立が求められます。具体的には、「配偶者の選択と婚約」「パートナーとの共同生活への適応」「子どもの養育」「家庭の経済的管理」「職業生活のスタート」などが含まれます。市民としての義務を引き受け、適切な社会的集団を見出すこともこの時期の主要なテーマです。

ハヴィガースト老年期課題:喪失の受容と同世代ネットワークの構築

看護師国家試験や介護福祉分野で頻繁に問われるハヴィガースト老年期課題は、多くの「喪失体験への適応」が軸になります。加齢に伴う体力や健康の衰えを受け入れること、定年退職に伴う社会的地位や収入の減少に適応すること、そして配偶者の死という深い悲嘆を乗り越えることが課されます。同時に、同世代の人々と親密な関係を結び直すことや、満足のいく生活空間を整えるといった前向きな適応行動も明確に示されています。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。