合唱曲『群青』の歌詞は、決して技巧的なレトリックで作られたものではありません。震災直後、日常を奪われ散り散りになった生徒たちが、日々の作文や日記、教室での会話の中で吐露した「生の声」がそのまま織り込まれています。
「ああ あの町でともに育った仲間達は/今どこでどうしているのだろう」という問いかけから始まる歌詞は、遠く離れた友を想う切実な哀愁を描き出します。そして中盤から後半にかけて、「また会おう 群青の町で」という力強い再会の誓いへと昇華していきます。
タイトルにある「群青」とは、小田高中学校の校舎から見えた美しい南相馬の青い海と澄み渡る空の色を指しています。決して戻れない過去を嘆くだけではなく、過酷な現実を受け止めながら「同じ空の下でつながっている」と信じる強さ。その純粋な祈りが、歌詞のすべてのフレーズに息づいています。