今、最も激しい地殻変動が起きているのが「気象ビジネス」と「防災産業」の領域だ。地球温暖化に伴うESG投資の加速やサプライチェーンのリスク管理において、高精度な気象データの活用は不可欠となった。
たとえば小売業界では、気温や湿度の微小な変化から清涼飲料水や冷やし中華の売れ行きをミリ単位で予測し、食品ロスを大幅に削減する取り組みが進む。再生可能エネルギー分野でも、風力や太陽光の発電量を予測するために気象データ分析が欠かせない。
従来の「天気を当てる」仕事から、「気象データを活用して経済的損失を防ぎ、ビジネスの利益を最大化する」コンサルティング業務へ。気象予報士の活躍の場は、テレビ局や気象庁の壁を大きく超えて広がっている。