鶴ヶ島市運動公園の最大の強みは、本格的な競技スポーツ施設と、幼児から高齢者までが憩えるパブリックスペースが見事なバランスでゾーニングされている点にあります。現地を訪れてまず目を奪われるのが、広場の中央にそびえ立つ大型複合遊具です。滑り台やネット遊具がダイナミックに組み合わされたこのエリアは、週末になると子どもたちの歓声で満たされます。
「近隣の商業施設併設の遊び場と違い、空が広くて子どもを思い切り走らせられるのがありがたい」と語るのは、近隣市から訪れていた30代の母親です。一般的な都市公園では遊具広場とスポーツ広場が隣接しすぎて危険が生じるケースも見られますが、当公園では歩行者導線と競技エリアが明確に分離されています。さらに、遊具広場のすぐそばには広大な芝生エリアが広がり、ポップアップテントを広げてピクニックを楽しむファミリー層の滞在時間は平均して3時間から4時間以上に及びます。
また、運動公園のオアシスとして親しまれているのが太田ヶ谷沼です。水辺を取り囲む遊歩道には四季折々の植生が息づき、野鳥観察やウォーキングを楽しむシニア層の日常的な散策ルートとして定着しています。遊具でアクティブに身体を動かす子どもの声と、水辺で静かに竿を振る釣り人の佇まいが違和感なく調和している景観こそ、他の画一的な運動公園にはない独自の価値といえます。