2026年現在、私たちが直面しているのは「忘却されない社会」だ。10代の頃に悪ふざけで投稿した動画や、感情に任せて書き殴ったSNSのポストは、数年、あるいは数十年経ってもネットの海を漂い続ける。就職活動や結婚、あるいは昇進のタイミングでそれらが発掘され、人生の進路を阻むケースは珍しくない。
かつては「若気の至り」の一言で世間が許してくれた過ちも、今や「デジタルタトゥー」として一生背負うリスクとなった。社会が個人に求める倫理観のハードルは年々上がっており、過去の自分と現在の自分が地続きで評価される時代になっている。