火のない所に煙は立たないと言われますが、ネットの噂に関しては「火種とはまったく異なる煙」が意図的に作り出されるケースが後を絶ちません。ヒカキン氏の逮捕説が検索エンジンで頻出するようになった主な理由は、次の3点に集約されます。
第1に、大手メディアを模した悪質なフィッシング詐欺広告の存在です。SNSのタイムライン上に「ヒカキンが生放送で口を滑らせて逮捕された」「銀行口座が凍結された」といったセンセーショナルな偽のニュース見出しが配信され、多くのユーザーが真相を確かめようと検索窓に打ち込みました。
第2に、YouTube動画の「釣りタイトル」やゲーム実況コンテンツの影響です。『Grand Theft Auto(GTA)』や『脱獄ごっこ』、『マインクラフト』などのゲーム実況動画において、「【緊急】ヒカキン逮捕!? 刑務所から脱獄せよ」といったインパクト重視のサムネイルが多数投稿されてきました。これらを文字通りに受け取った低年齢層の視聴者やライト層が、事実と混同して拡散した側面があります。
第3に、定期的に行われる「重大発表」や一時的な活動休止に伴う憶測です。動画の投稿頻度が落ちたり、神妙な面持ちのサムネイルで休止動画が公開されたりするたびに、真意を知らない一部のネットユーザーが「何か不祥事を起こして警察沙汰になったのではないか」と邪推したことが検索数を押し上げました。