鹿児島の地理的優位性は、冬場に最もその真価を発揮する。本州の大部分が氷点下や積雪に見舞われる1月・2月であっても、奄美群島や大隅半島の志布志などは15度前後という理想的な気温を保つ。
近年、この温暖な気候と充実した陸上競技場を活用し、県内の選手だけでなく国内外のトップアスリートが合同合宿を組むケースが増えた。地元の若手選手にとっては、国内最高峰の走法やコンディショニングを間近で観察し、共に汗を流す絶好の環境となっている。過酷な冬を「耐える時期」ではなく「一気に鍛え上げる時期」へと変えたこの環境こそが、鹿児島の層の厚さを生み出す大きな原動力だ。