地上波での存在感もますます盤石だ。特にNHKの大河ドラマやプレミアムドラマ、特集ドラマで見せる重厚な芝居は、彼女が単なるスター女優ではなく、優れた職人肌の役者であることを証明している。
歴史の荒波に揉まれる母親役から、現代の複雑な人間関係に苦悩するキャリアウーマンまで、その役柄の幅は広い。派手な感情表現に頼らず、微細な視線の揺らぎや声のトーンひとつで登場人物の心のひだを浮き彫りにする技術。読書家としても知られ、文芸誌にエッセイを寄稿するなど知性派としての一面も、役作りの深い解釈に直結している。
画面に現れるだけで物語の解像度が一段上がる。そんな絶対的な安心感を、現在の彼女は監督や脚本家たちに与えている。