かつては美の規範を提示する側だったファッションメディアも、今やこの新しい潮流を積極的に歓迎している。トップモデルであり実業家でもあるエミリー・ラタコウスキーは、世界的なファッション誌『Vogue』のエッセイやグラビアで、自らの脇毛を堂々と披露してみせた。
彼女が主張するのは、「剃ることも、伸ばすことも、すべて女性自身の自由であるべきだ」というシンプルな理念だ。これはルッキズムに対する異議申し立てにとどまらず、身体的自立権を訴える現代のフェミニズムの正統な進化と言える。衣服だけでなく、肉体そのもののあり方を自ら選び取る姿勢が、新しい美の基準を作り上げている。