こうした直感的でクリエイティブな遊びの源流をたどると、任天堂が長年培ってきた直感的なユーザーインターフェースや「描く楽しさ」を提示してきた歴史に突き当たる。タッチパネルやグラフィック機能を活かしたかつての名作群のスピリットは、形を変えて現在のインディーゲームへと引き継がれた。
現在、PCゲームプラットフォームの巨頭であるSteamでも、基本プレイ無料で遊べる個性派イラストゲームが続々とリリースされている。物理演算とドローイングを組み合わせたパズルや、世界中のプレイヤーが1枚の巨大なキャンバスに共同で絵を描き加えていく実験的タイトルなど、既存の枠組みにとらわれない新しい試みが日々誕生している。広大なゲーム業界において、「プレイヤー自らが描く」というメカニクスは、もはや単なるミニゲームの域を超え、独自の一大ジャンルを形成するに至った。