1997年の離婚、そしてその後に続く布袋と今井美樹の結婚は、当時のワイドショーを連日賑わせる大スキャンダルとなった。山下の親友でもあった今井と布袋の急接近は、「略奪」というセンセーショナルな言葉とともに報じられ、世間の激しいバッシングを浴びることになる。裏切られた形となった山下の心中は察するに余りあるが、彼女はメディアの前で多くを語ることはなかった。
この泥沼劇は、昭和から平成にかけての芸能史における最大のミステリーの一つとして、今なおネット上で議論が絶えない。しかし、当事者たちにとってそれは、単なるゴシップではなく、人生をかけた選択の連続だったはずだ。愛と憎しみが複雑に絡み合ったこの三角関係は、それぞれのアーティストとしての表現にも暗い影と、同時に深い深みを与える結果となった。