情報のアップデート速度が異常なまでに加速した現代において、推しの情報を追い続けることは、それ自体が過酷な労働に近い。朝起きてX(旧Twitter)をチェックし、TikTokの動画を消化し、夜は生配信に張り付く。このサイクルを数年間繰り返した結果、脳が慢性的な疲労状態に陥る「推し疲れ」の症状を訴える人が増えている。
「時間をかけた分だけの見返りがあるか」という費用対効果の視点が、エンタメの領域にまで侵入してきた。無駄な時間を過ごしたくないという心理が、少しでも違和感を覚えたらすぐに身を引くというスマートな撤退行動、すなわち担降りを後押ししているのだ。