では、実際に「日当33万円」を手にすることは可能なのか。結論から言えば、極めて限定的な条件下においてのみ、理論上はあり得る。例えば、年間累積被ばく線量の上限に数日で達してしまうような、超高線量エリアでの緊急修繕作業だ。
こうした作業では、1回あたりの作業時間が数分から数十分に限られる。その短い時間に対して支払われる危険手当や特殊勤務手当が上乗せされた結果、日当換算で30万円を超える計算になるケースが存在する。しかし、これは「毎日安定して稼げる仕事」では決してない。数日の作業でその年の被ばく限界に達し、その後は原発内で働けなくなるという、文字通り命と健康を切り売りする契約なのだ。