化学における最も基本的な分類基準は「炭素(C)」が含まれているかどうかです。非常に大雑把に言えば、炭素を骨格の基本とする物質が有機物であり、それ以外の物質が無機物とされます。有機物は、かつて「生物しか作り出せないもの」と考えられていたため、この名がついています。
しかし、例外も存在します。二酸化炭素(CO2)や一酸化炭素(CO)、ダイヤモンドなどは炭素を含んでいますが、その性質が極めて単純であるため、化学的には無機物に分類されます。この少しややこしい例外こそが、科学者たちを長年悩ませ、同時に新しい素材開発のヒントになってきた歴史があります。