もちろん、シリアスなサスペンス要素だけが人気の理由ではない。2時間ドラマ特有の「お約束」や、時に過剰とも思える劇的な演出に対する、SNS上でのリアルタイムな「ツッコミ」もコンテンツ消費の重要な一部となっている。崖の上での対峙、あまりにもタイミングの良すぎる告白など、愛すべきベタさがネット民の格好の素材となるのだ。
しかし、単なるネタ消費で終わらないのが本作の底力だ。前半に散りばめられた何気ないセリフや小道具が、後半に向けて見事に回収されていくカタルシス。ネタとして笑いながら見始めた視聴者が、終盤には思わず居住まいを正して涙する。そのギャップがたまらない。