六代目体制の最大の特徴は、司組長の出身母体である「弘道会」による一極支配だ。若頭の高山清司氏が実権を握るこの体制に対し、他の直系組長たちの間には長年、冷ややかな空気が漂っていた。兄弟分という対等なはずの関係性の中に、実質的な主従関係が持ち込まれたことへの反発だ。この歪みが、2015年の分裂劇の引き金となったことは歴史が証明している。
2026年の今、表立った反乱は抑え込まれているように見える。しかし、マグマは消えていない。弘道会主導の強引な運営方針に対し、地方の有力直参たちは密かに距離を置き始めている。沈黙を守る兄弟分たちの腹の内を探ることは、警察当局にとっても最重要課題の一つだ。