SNSや大手レビュープラットフォーム(絵本ナビ、ブクログ、Amazon等)に寄せられた数千件の口コミを分析すると、読者の圧倒的な支持と一部の戸惑いの双方が浮かび上がってきます。
ポジティブな感想の多くは、その圧倒的な描き込み量と装丁の美しさに集中しています。「贈り物としてプレゼントしたらセンスが良いと絶賛された」「子どもが毎晩宝探しのように絵の中の小人を探している」「全国を巡回した大規模な原画展に足を運び、公式グッズや図録を買い揃えるほどファンになった」といった熱烈な声が目立ちます。
一方で、一部からは「文字がないため、一般的な絵本のようにそのまま読み聞かせるのが難しい」「親の側にある程度の語りかけスキルが求められる」という声も存在します。定型化されたストーリーをそのまま朗読したいと考える保護者にとっては、自由度の高さが逆にハードルとなるケースがあるようです。
しかし、この「正解のなさに最初は戸惑うが、子どもと一緒に指を差しながらおしゃべりするうちに唯一無二の時間になった」という意識の転換こそが、本作が長く愛される本質と言えます。