「紐を結び直しても、どうしても額縁の上部が壁から離れて前に傾いてしまう」という場合、構造的なアプローチで解決が可能です。絵画の額縁が前に傾く対策として、現場のプロが実践する2つの裏ワザを紹介します。
1つ目は、額縁の裏面下部(左右の角)にクッションゴムを貼る方法です。下部に厚みを持たせることで壁との間にスペーサーができ、上部の傾きを相殺して額面を壁面と完全に平行へ近づけることができます。
2つ目は、壁側のフックを「額縁の裏側に隠れる位置」まで下げ、紐の引き上げ角度をできるだけ鋭角に保つことです。紐と壁の角度が平行に近くなるほど前傾するモーメントが減少し、ピタッと吸い付くように安定した展示が実現します。