ネット上の掲示板やSNS、知恵袋の投稿を調査すると、「仕事で心が折れそうになったとき、毎朝この曲を聴いて涙を流しながら出社している」「受験期にどれだけこの歌詞に救われたかわからない」といった切実な声が数多く見受けられます。
現場取材で見えてくるライブでの爆発力も、この曲を語る上で外せません。ライブハウスでの『拝啓、少年よ』は、林萌々子の歌い出し一発でフロアの空気を一変させます。特筆すべきは、ぴかと美咲による迫真のコーラスワークと歌割りです。林萌々子の突き抜けるハイトーンに、ベースのぴかが全身全霊で叫ぶような骨太なコーラスを重ね、ドラムの美咲がタイトなビートを刻みながら声を張る。その3人の汗と感情が混ざり合う瞬間、会場全体が地鳴りのような大合唱に包まれます。
また、軽音楽部の定番曲としても不動の地位を築いています。ギターコードは基本となるローコードやパワーコードが中心で、初心者でも挑戦しやすい難易度です。しかし、実際に演奏すると林萌々子特有の「エモーショナルなピッキングの強弱」や「言葉を前に押し出すリズムのタメ」を再現するのが極めて難しいことに気付かされます。カラオケで歌う際も、綺麗にピッチを合わせようとするのではなく、サビで言葉を喉から放り投げるように歌うことが、この曲の熱量を引き出す最大のコツです。