近年、都市生活者のメンタルヘルスや「ネイチャー・フィックス(自然による治癒力)」をテーマにしたNHKスペシャルの特集や、Netflixで配信され世界的ヒットを記録したドキュメンタリー番組などが、都市公園の存在価値を再定義し始めている。ストレス社会を生きる現代人にとって、日常のすぐ近くにある広大な緑空間がいかに心身の回復に寄与するかという科学的データが、人々の行動変容を促しているのだ。
単に遊ぶ場所としてだけでなく、マインドフルネスや週末のデジタルデトックスの場として緑地を訪れる人が急増している。こうした映像メディアの影響力によって、かつては地元住民の日常空間だった場所が、広域から人々を引きつける癒やしのディスティネーションへと昇華しつつある。