かつて市場を支えた全国旅行支援という巨大な公的刺激策が終了したことで、日本の観光業は完全な実力主義の時代へと移行した。補助金頼みで設備投資やサービス改善を怠ってきた施設が客離れに苦しむ一方、独自のコンセプトや徹底した地域連携を打ち出す施設には、正規料金でも予約が殺到している。
この二極化は、旅行者にとっても宿選びの明暗を分ける重要なサインとなる。口コミ評価が極端に二分されている施設や、繁忙期だけ法外な価格を設定してサービスが見合わない施設を回避するためには、宿泊予約サイトの直近3ヶ月のレビュー精読が欠かせない。公的支援の恩恵が消えた今こそ、価格と価値のバランスが取れた「本物の宿」を見抜く眼力が試されている。