海外合作として製作された『フランケンシュタイン対地底怪獣』(1965年)も忘れがたい。主演のアメリカ人俳優ニック・アダムスとの共演では、言語の壁を越えた強い信頼関係を構築。撮影の合間にも互いの演技を高め合ったエピソードは、当時の東宝スタジオの国際色豊かで熱い撮影風景を今に伝えている。
当時の現場はまさに体力勝負。強力な風を送る巨大扇風機、充満する煙、目を開けていられないほどの強いライティング。そうした過酷な環境下でも、彼女は一切の妥協を見せず、衣装やメイクを美しく保ちながら体当たりの撮影に挑んだ。スクリーンに映し出される一瞬の美の裏には、壮絶なプロフェッショナリズムが隠されていたのだ。