彼女の権力基盤は、単なる芸術的才能に由来するものではない。金正恩総書記の視察現場で常に数歩後ろに控え、黒いスーツ姿で手帳を手に行動を共にする姿は、彼女が国家の最高意思決定層に極めて近い位置にいることを雄弁に物語る。
朝鮮労働党宣伝扇動部の副部長という要職にある彼女は、党の思想工作や対外メッセージの発信、さらには最高指導者のイメージ管理を一手に引き受けている。女性高官が極めて少ない政治風土において、彼女がこれほど長期間にわたり核心的な権限を維持し続けている事実は、体制内部における圧倒的な信頼と実力を実証するものだ。