両者の激突において、最大の焦点となったのは「バーンリーの築く強固なブロックをいかにして切り崩すか」という一点に尽きます。試合序盤からバーンリーは自陣深くに4-4-2のコンパクトな守備陣形を形成し、中央のスペースを徹底的に消し込むプランを遂行しました。
試合の流れを決定づけたのは、後半立ち上がりの62分に見せたアーセナルのポジショナルな立ち位置変更です。前半は外回りのパスワークに終始し、バーンリーの屈強なセンターバック陣に弾き返される場面が目立ちましたが、アルテタ監督はインサイドハーフの立ち位置をハーフスペースの奥深くへと修正。相手ディフェンスラインの視界を狂わせる動き出しを指示しました。
ペナルティエリア手前でタメを作ったブカヨ・サカが相手守備陣を2枚引きつけ、生まれた一瞬の隙を見逃さずにインナーラップした味方へスルーパスを供給。ニアサイドへの鋭いクロスから生まれた先制ゴールが、バーンリーのゲームプランを完全に崩壊させました。耐え忍ぶ時間を長く保っていたバーンリーにとって、このワンプレーが精神的にも戦術的にも決定打となった形です。