混迷を極めるフェザー級戦線に、また一つ巨大な地殻変動が起きた。長年にわたりトップランカーとして君臨してきたベテランに対し、20代前半の鋭い目つきをした新星が牙を剥いたのだ。下馬評では経験豊富なベテラン有利の声が圧倒的だったが、ゴングと同時にその予測は脆くも崩れ去った。
新星が繰り出す変幻自在の打撃とスピードに、ベテランは後手へと回らざるを得なかった。何度もグラウンドに引き込もうとする相手を冷静に裁き、強烈な膝蹴りをボディへ突き刺す。判定は満場一致で新星の手が上がった。かつての絶対王者が去り、群雄割拠となったフェザー級。この勝利は単なる一勝にとどまらず、新しい時代の到来を告げる決定的な一打となった。