筆者が複数のブリーダーおよび多頭飼育家庭を取材したところ、メインクーンとの暮らしには小型種とは全く異なる「大型猫専用の生活様式」が必要であることが浮き彫りになりました。
SNSや飼育者コミュニティで最も多く寄せられるリアルな声が、「市販の猫用グッズがことごとく使えない」という悲鳴です。
「一般的なキャットタワーは飛び乗った衝撃で支柱がぐらつき、すぐに破壊されてしまいました。現在は耐荷重30kg以上の木製大型タワーか、人間用の頑丈なオープンラックを補強して使っています」(都内在住・飼育歴6年)
「システムトイレの通常サイズだと身体が完全にはみ出してしまい、粗相の原因に。大型の衣装ケースを加工して自作トイレにするか、海外製のメガサイズトイレを取り寄せるのが愛好家の鉄則です」(神奈川県在住・飼育歴10年)
また、抜け毛とブラッシングの手間も無視できません。皮脂を含んだ密集毛のため、ブラッシングを2〜3日怠ると脇の下や内股にフェルト状の頑固な毛玉が発生します。スリッカーブラシとコームを用いた1日1回以上の丁寧なグルーミングと、定期的なシャンプー(またはドライシャンプー)が美しい毛並みを維持する絶対条件となります。