食生活を管理する上で気になるのが、果物と野菜に含まれる栄養成分の違いです。「野菜サラダが苦手だからフルーツをたくさん食べて代用する」「果物は太るから野菜だけを食べる」といった極端な選択は、健康維持の観点からは推奨されません。
両者ともにビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富である点は共通していますが、エネルギー源となる糖質の質と含有量に決定的な差が存在します。果物には即効性のあるエネルギー源となる「果糖(フルクトース)」やブドウ糖、ショ糖が多く含まれており、朝の活力チャージや運動前後の栄養補給に極めて適しています。一方、葉物や根菜などの野菜類は、糖質を抑えつつ抗酸化作用を持つポリフェノールやカロテノイド、不溶性食物繊維を大量に摂取できる強みを持っています。
厚生労働省が推進する「健康日本21」においても、生活習慣病予防の指標として野菜は1日350g以上、果物は1日200g以上の摂取がそれぞれ独立した目標値として掲げられています。果物と野菜はどちらか一方を補う関係ではなく、互いの栄養特性を生かしてバランスよく取り入れるべきパートナーと言えます。