本作の魅力は生徒たちだけにとどまりません。厳格でありながら生徒思いの担任ナベリウス・カルエゴや、温厚な外見の裏に狂気を秘めたバラム・シチロウなど、教師陣のキャラクター造形も極めて秀逸です。彼らが時に見せる「大人の背中」が、生徒たちの成長をより説得力のあるものにしています。
さらに、魔界の崩壊を目論む「元祖返り」の悪魔たちや、謎多きキリヲといった敵対勢力の存在が、ポップな学園生活にピリッとした緊張感を与えます。単なる勧善懲悪ではなく、彼ら悪側の主張や背景にも一理あると思わせる描写が、作品全体のクオリティを底上げしているのです。