イギリスの歴史を紐解く上で、中核となったイングランド王国 起源は10世紀初頭に遡ります。
かつてブリテン島南部にはアングロ・サクソン人による複数の小王国(七王国時代)が乱立し、デーン人(ヴァイキング)の侵攻に脅かされていました。この混乱を収拾し、927年にイングランド全土を史上初めて統一したのがアセルスダン王です。彼が「初代イングランド王」として君臨したことで、後の大英帝国の基礎となる国土と王権が確立されました。
その後、1066年の「ノルマン征服(ノルマン・コンクエスト)」によってウィリアム征服王が即位し、強力な中央集権化が進みます。13世紀末には隣国ウェールズの征服が進み、1536年の合同法によってイングランドへ法的に併合されました。
大きな転機が訪れたのは1603年です。イングランドの女王エリザベス1世が生涯独身のまま死去すると、チューダー朝が断絶。後継者として選ばれたのは、スコットランド国王であったジェームズ6世でした。彼がイングランド王ジェームズ1世として即位したことで、イングランドとスコットランドは「君主は同一だが、議会や法制度は別々」という同君連合体制へと移行したのです。