親の過度な期待や無言のプレッシャーを察知し、従順に振る舞い続ける子どもが陥る病理がいい子症候群の特徴と理由として広く知られています。この状態に陥った子どもは、親を喜ばせることを最優先にし、怒りや悲しみ、嫌悪といったネガティブ感情を徹底的に内面へ閉じ込め込みます。反抗期を迎えることもなく、学業優秀・品行方正を保つため、一見すると理想的な成長を遂げているように映るのが非常に厄介な点です。
しかし、その代償は成人期前後に極めて深刻な形で顕在化します。自発的な欲求を抑圧し続けた結果、いい子症候群の将来とネットの反応をSNSや掲示板(知恵袋や5ちゃんねる等)で追跡すると、痛烈な当事者の叫びが数多く確認できます。
「就職活動や進路決定の場面で、自分が本当は何を望んでいるのか完全に分からなくなった」「親の敷いたレールを外れる恐怖から、30代になっても親の顔色を伺い続けている」「完璧な自分を演じ続け、ある日突然糸が切れて完全な引きこもりになった」など、深刻なメンタルヘルスの悪化を告白する投稿が後を絶ちません。
その背景にあるのは、紛れもなく親の過度な期待とストレスの真相です。親自身の未消化な自己実現欲求や、世間体を気にする強迫観念が「優秀で従順な我が子」というトロフィーを求め、子どもがその感情的負荷を一身に背負わされた末路といえます。