イカ下処理の決定打!墨袋を破らないプロの裏技と刺身・保存の完全版

イカ下処理の決定打!墨袋を破らないプロの裏技と刺身・保存の完全版

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家庭でイカをさばく際、最も多くの人が直面する挫折が「墨袋の破裂」です。黒い墨がまな板やキッチンシンク、衣服に飛び散ると、後片付けに膨大な時間を奪われるだけでなく、肝や身に墨の色と臭いが移ってしまいます。SNSや料理相談サイトでも「そっと引っ張ったはずなのに途中でブチッと破れた」という悲鳴が後を絶ちません。

破裂が起きる最大の原因は、イカの体内構造を把握しないまま、力任せにゲソ(足)を引っ張ってしまう点にあります。イカの内臓は、胴体の内側にある軟骨(プラスチックのような半透明の骨)沿いにしっかりと膜で結合しています。この結合を外さずに引っ張ると、内臓の中央に走るデリケートな墨袋に強い張力がかかり、いとも簡単に裂けてしまうのです。

失敗知らずのイカの墨袋を破かないコツは、作業前の「指先の剥離作業」にあります。

まず、イカの胴体の隙間に人差し指を滑り込ませます。このとき、胴体の背側(色の濃い側)にある硬い軟骨を探り当て、その軟骨と内臓がくっついている薄膜を、指の腹を使って優しく撫でるように左右へ剥がしていきます。軟骨から内臓が外れた感覚を確認してから、ゲソの付け根と胴体をしっかりと持ち、ゆっくりと水平方向に引き抜きます。この手順を踏むだけで、驚くほどスルリと抵抗なくイカの内臓の抜き方が完結し、墨袋を無傷のまま取り出せます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。