冷房運転時におけるサーキュレーターの配置を巡っては、「エアコンの真下に背を向けて置く」方法と「エアコンの対角線上に置いて向かい合わせる」方法のどちらが正解なのか、ネット上でも議論が分かれています。空調流体シミュレーションの専門データに基づくと、この2つの設置法は部屋の広さと家具のレイアウトによって使い分けるのが正解です。
冷たい空気は比重が重いため床付近に滞留し、暖かい空気は天井付近に上昇します。エアコンを背にして置く場合、サーキュレーターをエアコンの真下(または少し前)に配置し、冷気の吹き出し方向と同じ向きに向けて水平〜やや上向きに送風します。これにより、エアコンから吐き出された冷気を強力な直進風で部屋の奥まで押し流し、空間全体の気流スピードを加速させる効果が得られます。これは一般的な6〜10畳程度の長方形の部屋で最も高い循環効率を発揮します。
一方、エアコンと向かい合わせる配置は、エアコンの対角線上の部屋の隅にサーキュレーターを置き、エアコンの吹き出し口(吸込口付近)に向けて斜め45度上向きに送風するアプローチです。床に落ちてきた冷気をすくい上げ、天井付近の暖気と強制的に衝突させて撹拌します。12畳以上の広いリビングや、家具が多くて床面の直線的な風が遮られやすい空間では、この「向かい合わせ撹拌」の方が温度ムラを素早く解消できます。