日本のアニメーション業界において、1つの劇中曲がここまで独り歩きし、世界的なミームやポップカルチャーの象徴となった例は他に類を見ない。従来の劇伴はどこか主張を抑え、映像の背景に馴染むことが求められる傾向があった。しかし本作は、圧倒的な音楽の自我を前面に押し出すことで、映像と音が真っ向からぶつかり合う相乗効果を生み出せることを証明してみせた。
この成功体験は、その後のアニメ音楽制作の現場に大きなインパクトを与えた。画面の動きを単に補完するのではなく、観客の血沸き肉踊る感情をダイレクトに引き出す主題曲の重要性が、業界全体で再評価される大きな契機となったのである。