軽井沢の気候において、昼間の最高気温以上に注目すべきは「夜間の最低気温」の下がり方である。真夏のピーク時であっても、日が落ちて森から冷気が降りてくると、気温は一気に20度以下へと急降下する。熱帯夜に苦しめられる都心とは対照的に、ここでは夜間に熱がこもることがない。
この「夜の冷え込み」こそが、自律神経を休ませ、深い睡眠をもたらす最大の恩恵だ。ただし、軽装で夕方の散策に出かけた観光客が、日没とともに一気に押し寄せる冷気によって体調を崩すケースも絶えない。現地で過ごすベテランの滞在者は、真夏であっても薄手の長袖カーディガンやウィンドブレーカーを常時携帯するのが鉄則となっている。