一方で、安全対策として設置が進められる「目隠しフェンス」に対しては、複雑な思いを抱く地元住民やファンも少なくない。琵琶湖畔のなぎさ公園周辺に張り巡らされる高いフェンスは、チケットを持たない人々が立ち止まるのを防ぐための苦肉の策である。
「誰もが自由に湖畔で花火を楽しめた昔の良さが失われていくのは寂しい」と語る地元の高齢者もいれば、「危険な混雑や違法駐車に悩まされるよりは、管理された有料化の方が断然望ましい」と歓迎する店舗経営者もいる。伝統の継承と現代都市における安全管理の双方を満たす解はどこにあるのか。2026年の開催は、全国の大型花火大会にとっても重要な試金石となる。