「綺麗すぎる絵文字や、感情を先回りして提案してくるスマホの予測変換に飽きた」と語るのは、都内の大学に通う19歳の学生だ。彼らにとって、プラットフォームが用意した標準の絵文字はすでに「大人が使うお仕着せの記号」であり、どこか冷めて見えるらしい。
一方で、かつてオタク文化の象徴だったアスキーアートや顔文字は、その不格好さゆえに「個人の体温」を感じさせるデバイスとして機能している。自らの手で文字を組み合わせ、感情の勢いを表現する。その泥臭さこそが、今の10代や20代にとって新鮮なリアルさとして受け入れられている。