鬼道有人のサッカー人生を語るうえで避けて通れないのが、希代の悪役・影山零治との複雑な因縁です。影山は鬼道の才能を見出し、冷酷無比な勝負師として育て上げた育ての親であり、同時に父親を破滅に追い込んだサッカー界への復讐の道具として鬼道を利用していました。
帝国学園を去った後も、真・帝国学園の刺客として佐久間や源田を「禁断の技」で縛り付けるなど、影山の影は執拗に鬼道を苦しめ続けます。一時は自らの中に潜む「影山の操り人形としての冷酷な思考」に恐怖し、アイデンティティの危機に陥る場面もありました。
しかし、FFI(フットボールフロンティア・インターナショナル)の世界大会編において、イタリア代表「オルフェウス」の監督となった影山と再会したことで運命は大きく動きます。影山が心の奥底に秘めていた「純粋なサッカーへの愛」を円堂たちと共に解き放ち、ついに呪縛を完全に打ち破りました。影山の遺志を受け継ぎ、光のサッカーを体現する指揮官へと昇華した鬼道の精神的成長は、作品の大きなテーマの一つです。