三色旗を意味する「ティランガ(Tiranga)」の愛称で親しまれるデザインには、緻密な象徴性が込められている。最上段のサフラン色(オレンジに近い色調)は、勇気と自己犠牲、そして精神的な無私を表す。最下段の緑色は、大地の豊穣と信義、成長を象徴する。そして中央の白色は、真理と平和、光の道を差し示している。
最も特徴的なのは、中央の白色帯に配置された24本のスポークを持つ車輪「アショカ・チャクラ」だ。紺色で描かれたこの法輪は、停滞ではなく絶え間ない進歩と運動を意味する。24本のスポークは1日の24時間を表し、時とともに前進し続ける国家の道徳律(ダルマ)と正義を象徴する。止まることは死を意味し、動くことこそが生命であるという古代からの教えが、幾何学的なデザインとして現代に息づいている。