「イネ科」という名称から水田の稲(イネ)を連想しがちですが、現代の日本において主たるアレルゲンとなっているのは、明治時代以降に牧草や緑化植物として導入された外来種の雑草です。代表的な植物の特徴と分布エリアを把握しておくことが、直接的な曝露を避ける第一歩となります。
特に警戒すべきはカモガヤ(オーチャードグラス)とオオアワガエリ(チモシー)の2大草種です。カモガヤは草丈50〜120cmほどに成長し、5月頃に円錐状の穂をつけます。一方のオオアワガエリは草丈50〜150cmに達し、ブラシのような密な円柱状の花穂を初夏から初秋にかけて形成します。
これらのイネ科植物の生息場所は、極めて身近な生活圏に広がっています。具体的には以下のエリアで群生しているケースが目立ちます。
- 河川敷・土手・堤防:ランニングコースや散歩道沿いに大規模な群落を形成しやすい代表地点。
- 道路脇・中央分離帯・空き地:都市部の排気ガスにさらされる道端でも旺盛に繁殖。
- 公園・ゴルフ場・学校のグラウンド周辺:芝生管理地やその外縁部に自生。
- 線路沿い・農道:定期的な除草が追いつかない未舗装エリア。