一方の鳥羽周作シェフも、騒動直後は自らが築き上げた会社「sio株式会社」の代表取締役を辞任し、多数の企業アンバサダー契約やテレビ番組のレギュラーを降板するなど、甚大な社会的制裁を受けました。ミシュラン一つ星を獲得した名店「sio」の看板から退く形となり、一時は表舞台からの完全撤退も囁かれました。
しかし、料理人としての情熱が途絶えることはありませんでした。鳥羽氏は自身の原点である厨房に立ち戻り、YouTubeチャンネル「シズるチャンネル」でのレシピ配信やSNSでの情報発信を再開。飾らない人柄とプロならではの卓越した料理ロジックは再び多くの視聴者を引きつけ、料理動画の再生数は右肩上がりに回復しました。
さらに、地方創生に携わるレストランプロジェクトや、カジュアルな新業態の店舗プロデュース、全国各地でのポップアップイベントを次々と成功させています。「料理でお客様を笑顔にする」という原点回帰の姿勢が、食通や一般ユーザーの間で再評価につながり、シェフとしての確固たるポジションを取り戻しつつあります。