番組の歴史を振り返れば、かつての制作現場は現在とは比較にならないほど破天荒だった。長年番組の顔として活躍した徳光和夫氏の時代には、徹夜での生放送完走や無茶な徹夜作業が「美徳」や「熱量」として語られる空気感すら存在していた。
昭和から平成初期にかけてのテレビ界は、労働基準法の遵守よりも「面白い番組を作る」「生放送を完走する」ことが最優先される時代だったと言わざるを得ない。深夜帯の現場でも疲労困憊のスタッフがエナジードリンクを飲み干しながら作業を続ける姿が日常茶飯事だった。
しかし、時代は大きく変わった。コンプライアンス違反に対する世論の厳しい目と、過労死問題を受けた法的規制の強化により、かつての「根性論」は完全に崩壊した。日テレをはじめとする主要局は、労働環境のクリーン化を図らざるを得ない時代へと突入している。