境界性パーソナリティ障害の接し方|怒りや試し行動への対応と境界線

境界性パーソナリティ障害の接し方|怒りや試し行動への対応と境界線

境界性パーソナリティ障害の接し方|怒りや試し行動への対応と境界線に関する注目トピックをまとめてご紹介します。最新情報を求める方は必見です。

境界性パーソナリティ障害を抱える当事者と接する際、周囲が最も戸惑うのが「感情の極端な白黒思考(全か無かのスプリッティング)」です。昨日まで「あなただけが唯一の理解者」と絶賛していたにもかかわらず、返信が数時間遅れただけで「最初から私を捨てる気だった」「嘘つきの裏切り者」と全否定される現象が日常的に発生します。 この激しい感情の根底にあるのは、精神医学・心理臨床で極めて重視される「見捨てられ不安」です。当事者の手記や当事者会の証言によると、見捨てられる予感が生じた瞬間、彼らは「自分がこの世から消滅してしまうような底知れぬ恐怖と激しい孤独感」に襲われています。 周囲から見れば理不尽な「怒り」や「試し行動(わざと困らせる連絡や自傷行為の示唆)」は、悪意による攻撃ではなく、「本当に自分を見捨てないか」「無条件で自分を受け止めてくれるか」を必死に確かめようとする悲痛な防衛反応です。しかし、この背景を理解することと、相手の要求に無制限に応じることは全く別問題です。過剰な受け入れはかえって相手の不安を煽り、行動をエスカレートさせる引き金となります。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。