番組の歴史を語る上で欠かせないのが、タレントのイモトアヤコを中心として結成された「イッテQ登山部」の存在だ。お笑いタレントのバラエティ企画という枠組みを遥かに超え、キリマンジャロ、モンブラン、マッターホルン、さらにはマッキンリー(デナリ)といった世界の最高峰・名峰に次々とアタックしてきた。
彼女が見せる涙と汗、そして高度障害に苦しみながらも前へ進む姿は、視聴者に大きな感動を与えた。しかし、標高数千メートルのデスゾーンに迫るロケは、常に滑落や低体温症、高山病のリスクと背中合わせだった。バラエティのカメラが捉える一瞬の笑顔の裏で、現場には常にピンと張り詰めた緊張感が漂っていたのである。