形を変えながら、予言は常に消費され続けている。かつての本やテレビ番組は、現代ではSNSのインフルエンサーや、都市伝説系YouTuberの格好のネタへと進化した。解釈を少し変えれば、どんな歴史的イベントにもこじつけられる便利さが、ノストラダムスの詩にはある。
だが、ここには危うさも潜む。かつてのブームはどこか「お祭り騒ぎ」のエンタメ枠に収まっていたが、現代のネット空間では、これがディープフェイクや偽情報と結びつき、ガチガチの陰謀論へと先鋭化しやすい。信じることのエンタメ性が、いつの間にか他者への攻撃性へと変貌するリスクを、私たちは常に孕んでいる。