「まさか自分が間違っているなんて思ってもみなかった」——都内のIT企業に勤める30代の男性は苦笑いする。職場のプレゼンボードに「物件」と手書きした際、同僚から書き順の違和感を突かれたのがきっかけだった。
多くの大人が陥る最大の罠、それは「物」のへん(偏)である「うしへん(牜)」の筆順だ。一見すると、単体の「牛」という漢字と同じ順番で書けば良いと思いがちである。しかし、ここに大きな落とし穴が存在する。「牛」と「うしへん」では、横画と縦画を打つ順番が見事に逆転するのだ。
実際に街頭で検証を行うと、実に8割以上の大人が単体の「牛」の癖のまま、2画目に横線を引いてしまっていた。文字としては成り立っていても、書き順のメカニズムとしては完全にアウト。この「知られざる事実」を知った瞬間のショックは決して小さくない。